日焼けとは私たちの皮膚はもともと自然に紫外線を防御する働きをもっています。
その働きは、よく耳にするメラニンという生体内の黒い色素によって担われています。
メラニンの多い黒人に比べて白人に皮膚がんになりやすい人が多いのはこの理由によります。
私たちの皮膚は紫外線を浴びると赤くなったり、ひどい場合には水ぶくれとなり、やけど状態で病院に担ぎ込まれることもあります。
赤みが徐々にひいてくると、皮膚は黒くなります。
これはメラニンが多くなり、細胞内に広く分布するようになるからです。
このふたつの顕著な現象は紫外線による目で確認することのできる急性反応です。
この反応は、私たちひとりひとりのスキンタイプによって異なっています。
皆さんの周りにもすぐに赤くなり、黒くならないタイプから、決して赤くならず黒くなるタイプの方がいることで、個人差があることは経験的にご存知かと思います。
日常生活でこの紫外線とうまく付き合うには自分の肌が紫外線に対してどのくらい感受性が高いかを知っておくことがポイントです。
例えば目安として、真夏の快晴の日に庭やべランダで約20分くらい太陽光に当たって、赤くなる人は「敏感」、翌日うっすらと赤くなる程度でしたら「普通」というふうに覚えておくとよいでしょう。
紫外線を浴びてすぐに起こる日焼けのような急性皮膚反応よりも本当に怖いのは、じつは長期的に紫外線を浴び続けることや、一度に過度に浴びたことによって起きる未来の自分へのツケであることをご存知でしょうか。
小麦色に焼けることが健康美であることは否定しませんが、若いときは紫外線を浴びても、しみやしわにならずにきれいな肌にすぐ回復するので、表面的にはそれほど気にならないのでしょう。
しかし、その瞬間に遺伝子(DNA)は確実に傷ついています。
DNAの傷は免疫機能を低下させウイルスに感染しやすい体質にしたり、皮膚がんなどにもつながります。
つまり、肌をこんがり焼くことが、未来の自分の美しさや健康を傷つけることになるのです。
皮膚科医の中には、大人になって現れる紫外線のツケは、中学生ぐらいまでに浴びた紫外線の蓄積によるという方さえいらっしゃいます。
ひと昔前までは「ビタミンDをつくるために、子どもには日光浴をさせましょう」といって母親たちに積極的にすすめていましたよね。
皆さんも、幼いころ、お母さんと一緒に日光浴した思い出があるでしょう。
しかし、現在では食生活も豊かになり、ビタミンDは食事で十分に補給できるようになりました。
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